
台風19号の大雨で多摩川が越水し、逆流を防ぐために支流の水門を閉鎖したので、行き場所の無くなった支流の大量の泥水は溢れ出し、自宅から徒歩数分(隣町)のところまで床上浸水になりました。
私の自宅は少し高台にあったので浸水は免れました。
台風が去った翌日に床上浸水した隣町の後処理に駆けつけました。
水は引いていましたが、辺り一面は汚泥が積り異臭を放っていました。
マンションの半地下駐車場は天井まで泥水が満杯で、高台へ移動が遅れ水没し、廃車するしかない車も数台ありました。
また、建築中の家の1階には汚泥が積り、夢のマイホーム都内一戸建ての完成前の無残な姿に呆然としているご主人もいました。
被災した方々の無念を前に私はスコップ片手に汚泥を払いのけることしかできません。
ただ、ひとつ気になったことがありました。
それは、被災現場の見物人が結構多くいて、後処理をしている私たちの横を通り過ぎながら「あー、こんな高さまで水が来たんだねぇ。凄〜い」と笑っている人もいました。
被災した人達の気持ちを考えると「ふざけるな!」と怒鳴りたくなりましたが、ぐっと我慢です。
昨今の台風は異常気象の影響なのでしょうか、予想外に強烈なものが多いです。
もう二度と来ないでと願うばかりです。
担当:石井 靖之
九段下の会計事務所
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